英語の敬語(2)

たしかに職場という現場で経験すれば、この辺はある程度のことは身に付いてきます。周りの欧米人がどう話しているか、どう受け答えしているかを見て、無意識に自分のoutputにfeedbackしていますしね。ではそういうopportunityのない人は?また外資などでそういう環境にある人でもそれ以外にそういうinputを積む方法はないの?

  • 私が一番いいと思うのは映画(テレビドラマも含む)です。映画の効能に関しては以前にも機会あるごとにふれてきましたが、ここで紹介するのはその効能の中のspecificな例の一つです。
  • ただ、この敬語に関してはどんな映画でもいいというわけにはいきません。柄の悪いギャング映画などでは、間違って職場で使ったらひんしゅく買うような表現が頻出しますので全くこの役にはたちません。映画はTVドラマに比べて放送コードが緩いのも一因です。なのでそういうスラング系は、「そういうのもあるんだ」程度にしておきましょう。
  • 役に立つのは政府・企業がらみの事件などを取り扱うサスペンスものやコート・ストーリーなどです。それらではかならず政府や企業の様々な階級間での会話で盛りだくさんです。Juniorがseniorに対して、反対にseniorがjuniorに対してどのように自分の主張を繰り広げていくのか、またその時の敬語的ものの言い方は?このあたりのinputを積むのはこれほど役に立つものはありません。
  • 別にスクリプトとつきあわせて精緻な検証をやる必要はありません。そんなことをしていたら身が持ちませんし、まず続きません。TOEIC900以上くらいであれば英文字幕を出せばついていけるでしょうから、そのくらいがベストです。楽しみながらでも意識していればその辺のやりとりが耳につくはずです。
  • 映画だけでなくドラマでもとてもいいものがあります。ただ青春ラブストーリーなどは楽しくていいのですが、職場で使うような敬語をという向きには不向きです。「私は"外人"と楽しくはなせればいいのぉ」という人向きです。TVドラマは放送コードの関係で極端に汚いスラングや言い回しは使われないので映画よりわかりやすいので余裕を持って見ることができるのも特徴ですね。
  • 例を挙げれば最近の「Twenty Four」などはone of the bestですね。非常にスピーディーな展開で飽きることなく、なおかつ非常の切れのいい、また節度のあるしゃべり方を学ぶことができます。政府の要人同士の会話も豊富で階級間でのやりとりもふんだん。階級を飛び越えたseniorにどうものをいうのか、とても勉強になります。初段くらいなら字幕なしでも80%くらいいけるはずです。お奨めです。文字通り、24時間没頭してinput積むことができます。いまはpart 3まででているので72時間いけます。
  • こつはボーっと見るのではなく、キッとアンテナたてたまま観ることです。その分疲れますけど、テキストブックとにらめっこするより100倍楽しいはずです。まだただでさえ語学学習は多大な時間を必要としますので楽しまない手はありません。